細やかな指導

社会人となり仕事を始めると、まずは仕事に関わる情報などを研修で教わることになる。
ただ、わざわざ時間を割いて教えてもらえないのが、業務を円滑にするための礼儀や人付き合いに関することだ。

先方との接し方、上司への態度など、こういったことはいちいち教えることではなく、空気を読み取っていけ、というのがどこの業界でもあることだ。

背中を見て成長しろよ、ということだが、それが苦手な人がいれば、ゆとり世代はコミュニケーションが取れないという烙印を押されてしまう。
また、そういった業務以外のことを先輩がくだけた場所で教えたいと思っても、飲み会に来なかったりすると、またゆとり世代はこれだからと言われてしまう。

これは今の若い世代に限ったことでは無いと思う。
みんな最初はわからないことだらけ。

先方とのコミュニケーションといっても何をしたらいいのかわからない。
歳を重ねるごとに慣れてくる。

自分が慣れた頃に入ってきた若手に、自分の入社当時の姿は棚に上げて、今の若者は、と嘆くのだ。
これをどの世代もずっと繰り返している。
あまり、この世代はどうだ、と決めつけると成長を妨げてしまうのではないかと私は思う。

同僚との距離感

仕事の同僚との付き合い方はどのようにしている人が多いのだろうか。
学生時代の友人関係とは違った付き合い方にはなると思うのだけれど、わりと近い感じで接してしまうところもある。
馴れ馴れしいというか、身内感覚になってしまう。

だからといって、友達なのかといわれると違う。
同僚は仕事での関係であって、友人というくくりには入れない方がいいのは当然だ。
けれど、あまりにも遠すぎる関係になってしまってはいけないものだとも感じる。
同僚との関係というの、意外と難しいものだったりする。
もちろん、仕事上スムーズにコミュニケーションできていれば問題は特にないのだ。
どこまでが最適の距離なのか、それを計りかねる人というのがたまにいるので難しく感じる。
仕事以外の話の踏み込み方が、あまりにも雑で、ずかずかと足を踏み入れて来られると私は少し嫌煙してしまうところがある。
ほかにも、仕事での会話でも、口調だったり言葉のチョイスが、自分とは合わないなというのは本当に仕事以外では関わりを持ちたいと思わない。
「仕事だから」で済ませられる範囲なら、こちらも我慢はしようと思うけれど、それ以外のところだとただただ感じが悪くなるだけだ。
同僚との関係が良くないと、業務にも支障を来しかねない。
それだけは避けないといけないと思う。
お互いいい大人なのだから、と思っても人と人との関係というのはどう転んでいくか分からないところがあるのだ。
親しき仲にも礼儀ありである。
私自身も気をつけたいところではある。
それよりも私は、付き合いが悪いと言われるところを直した方がいいかもしれない。
でも、私はひとり好きなのだ。
そのことを理解してくれている同僚には感謝している。

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