狂言とは
狂言は一般的に猿楽能の滑稽な部分をクローズアップした、室町時代から続く喜劇です。
狂言は場所や名称では固有名詞をあまり使わず、子供に聞かせる昔話のように抽象的に表現することが多いです。
出だしのセリフで多いのは「このところのものでござる」
このあたりに住んでいる者です。
という意味です。
登場人物は主に、太郎冠者、女(女房)、主人、大名、山伏、動物。
稀に鬼や神様が登場します。
一番登場回数が多いのが、太郎冠者。
これは主人に仕える家来、息子など、身分はそれほど高くなく、ちょっと間が抜けていて、酒好きだったり、ずる賢かったり、お調子者で等身大の身近な人物です。
頭に白い布を巻いている登場人物が女です。
女はたいていガミガミとやかましいヒステリックな設定です。
主人、大名は好人物というよりは、身近にいる気が弱かったり、容量が悪かったり、無駄に偉そうにしている中間管理職のような設定が多いです。
室町時代から現代まで、人間の特徴はあまり変わりがないのかもしれません。
どこにでもいそうな人物達が、日常の諸問題に取り組みます。
しかしいつもそれはシリアスにはなりきれず、ちょっと間が抜けていて、時に豪快な勘違いが問題をさらに大きくしたりします。
そんな“滑稽”を追求した舞台が狂言です。
婚約者と観に行きたいですね。
歌舞伎を観に行きました
この前、母と祖母が東京に歌舞伎を観に行きました。
母と祖母は東北の田舎に住んでいるので、東京に行くとなると結構な長旅になります。
数ヶ月前からいろいろと計画して、ものすごく楽しみにしていたようです。
結果から言うと、無事に歌舞伎を観ることができて良かったんですが・・・。
前の日、運の悪いことに大雪になり、飛行機が飛ばない可能性が出てきてしまって、それはもう大騒ぎでした。
私のところにも母から電話がかかってきて、「どうしよう!?」と。
泣きつかれても、天候のことはどうしようもないんですけど・・・。
飛行機以外で東京に行くとなると、高速バスで3時間、そこから新幹線で2時間。
飛行機なら1時間のところ、5時間かかることになります。
でも、確実なのはその方法しかない・・・ということで、とりあえず高速バスのチケットを取るよう命じられました。
母はあんまり高速バスを利用したことがないので、チケットの取り方がわからなかったようです。
もう夜も遅かったので、電話での予約や窓口での予約はできず、インターネットで予約したんですが・・・チケットの受け取りがコンビニだったんです。
コンビニに設置してあるあの機械で、ちょこまか操作して引換券をレジに持っていく・・・果たして機械オンチの母にできるのか、かなり不安でした。
それでなくてもコンビニの機械って結構複雑なんですよね。
私でもたまに戸惑うことがあるくらいなので・・・。
そこで、弟の登場です。
弟に予約番号を伝えて、コンビニまで走ってもらいました。
ただ、コンビニでのチケット引き換えには時間制限があったようで、「無事にチケットが買えた」と連絡が来たのは翌日の朝。
私も弟も、ひと安心でした。
人騒がせな母と祖母でしたが、歌舞伎はとっても楽しかったようで、私と弟も救われました。
これで観れなかった!!なんてことになったら、私と弟の苦労も水の泡でした・・・。