一口30回噛むこと

先日家族でテレビ番組をみていると、面白い内容の番組がありました。
その内容は、ダイエットと健康に関する話題の本を紹介し、その内容が事実であるかどうかをジャッジするものです。

あるお笑いタレントが、その本の指導内容どおりに食事の見直しを中心に、生活全体を改善します。
そして1週間に一度、定期的に体重とウエストサイズを測定します。

その中で、即実践できるなと思ったのは「一口30回噛んでからのみこむ」ことでした。
早速、夕食時から子ども達もおばあちゃんもみんなで実践です。

最初は30回噛む前にのみこんでしまい、数をかぞえることに集中しすぎたこともありました。
でも、今ではすっかり定着し、私の早食いはなおり、子ども達も落ち着いて食事ができるようになりました。

満腹中枢を刺激し、胃にもやさしいと言われていますが、それ以外の効果も発揮してくれました。
そしてなんと、半分以上は疑っていたダイエット効果が徐々に出てきたのです。
二ヶ月経過した時点で5kgほど、絞れていたのにはびっくりしました。

正確には運動は散歩程度ですので、絞れたという表現は大袈裟ですが、ただ食事の時の噛む回数を増やしただけで、こんなに楽に効果があがるとは想像していませんでした。
これなら簡単に継続出来るでしょう、誰でも。

二ヶ月で5kgというペースも理想的です。
無理のないダイエットですから、半年後の自分が想像出来て、ますますやる気が出ている次第です。

痩せてるね

万年ダイエット中だという女性は多いが、私も太らないように気を付けているのでそのグループに入ると思う。
スリムであることが良い、と当たり前に思っていて、痩せてるねというのは褒め言葉だと思いこんでいた。
しかしあるとき、痩せてるねという言葉を痛みと感じる人もいることを知った。

胃や腸を患っていたり、拒食症の人にとって、太れるほど食べられることは何にも代えがたい幸せなことなんだと教えられた。
私が出会ったのは胃が弱い女性で、コーヒーを飲むためにカフェに入らないかと誘ったときに、コーヒーが飲めないと言っていた。

苦いものがダメなのかなーと思ったが、甘いケーキもたくさんあるお店だからと言ったが、こちらも食べなかった。
私は甘くしたカプチーノと、チョコレートケーキを食べるのが好きなんだと話したが、彼女は温かい紅茶をオーダーいした。

話を聞いてみると、以前はコーヒーも甘い物も大好きだったという。
ストレスからくる胃炎にかかり、さらにコーヒーをあまりにも大量に飲んでいたことでドクターストップがかかったそうだ。
今ではコーヒーの薫りを懐かしく感じるそうだが、飲みたいとは思わないと言っていた。

そう話す彼女に、以前私は痩せてていいね、と言ったことがあると思い出した。
痩せてることは彼女にとって良いことではない。
食べたい物を食べられないのだ。

それなのに私は自分の感覚だけでそのように話してしまったことを反省した。
世の中の人すべてが痩せてスリムになりたいわけではないのに。
でも痩せていることを賛美のように言う私に対しても彼女は嫌な顔一つしなかった。

甘い物もコーヒーも、お酒もラーメンも食べられないし飲めないけど、その分フルーツや果物にこだわっているのよ。
一度そういうものを絶って生の食べ物を味わってみて!と笑顔で勧める彼女に救われた気がする。

«
»