山歩き

母は、山歩きが好きだった。
ワタシは幼い頃から登山靴を履かされよくお供をしたものだ。

ハイキング程度から始まり、次第に登山といえるところまで付き合った。
頂上を目指し進むしんどさが、到着で一気に開放され、とても爽快な気分がおとずれる。

登るときには、もう二度と付き合わないぞと言い聞かせながら登るのだが、頂上につくとそんなことはすっかり忘れ充実感で満たされる。

次に誘われるとその両者の感情が格闘するけれど、結局お供をしている。
やめられそうもない。
私にも娘を連れて登る日が来るのだろうか。

富士山に上る人が増加しているそうだ。
山ガールと言われる、おしゃれな登山スタイルに身を包みたいだけで、富士山登頂に挑戦するという無謀な女性も多いと聞く。

そういう女性の周囲には、やはり似たような連中の男性しかおらず、前日にスポーツで汗を流して、登山準備もそこそこに富士山に出かけるというリスクを考えない思考ぶり。
こうした登山を舐めた連中が増加中で、山岳ガイドや医師の負担が増え続けているのだそうだ。

高山病で身体の血中濃度や脱水症状を起こしていながら、医師の治療を拒む中年女性もいたらしい。
点滴をしたことがないから怖いという理由で、命の危機の自覚が無く、感情の赴くままにやりたいようにやる、ある意味、病的な思考の持ち主である。

こういう連中こそ、情報弱者と言えるのではなかろうか。

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